液体の水の中のイオンで特別なのは水素イオン(H+)とOHイオン(OH-)です。
水素イオン(+)と言うと水素原子が電子をなくしたものがあるかのように想像するかも知れませんが、実際は水の分子に水素の原子核がくっついた次のような形をしているようです。
ですから水素イオンの記号はH+というよりH3O+と記した方が正確といえます。
ここで青丸に+で表示された水素の原子核と言うのは陽子またはプロトンとも呼ばれるものです。
以降水素の原子核をプロトンと呼びます。
OHイオン(OH-)は水の分子からプロトンが一個はずれた形と考えられます。
水分子から水素イオンが出来るのは次のように水素結合をしている二つの水の分子の一方のプロトンが他方に移動することにより出来ます。
純粋な水でも水素イオンとOHイオンは存在し、ほぼ同数存在しますが、それは上の図のように水分子から水分子へのプロトンの移動が絶えず起こっているからと考えられます。
水素イオンの比率が増えると酸性の水となりOHイオンの比率が増えるとアルカリ性の水になります。(続く)