2012年 03月 14日 ( 1 )
想う事8 母なる宇宙に抱かれて(3)宇宙との合一
1. 時空の壁をトンネル効果のように突き抜けて
  私の胸に突き刺さってくるものがあります。
  それは孤独と寒さに震えるあなたの声。

  あなたはどうしてそんなに震えているのですか。
  暖かい春の光の靄がもう立ち込めてきているのに
  どうしてそんなに震えなければならないのでしょう。

2. あなたの熱い情念があなたの中に閉じ込められ
  広い世界に羽ばたくときを時を待ちわびています。
  震えるあなたの中でじれて、もがいているようです。

  その熱い情念を解き放ってあげてください。
  この暖かい春の光の靄の中に
  羽ばたかしてあげてください。

3. もう長い冬はおわりました。
  いつまでも震え続けるのはお止めなさい。
  あなたの凍りついた心も溶けてきています。

  あなたはもう決して孤独ではありません。
  いやずっと前から孤独ではなかったのです。
  このことを信じてください。
  
4. 何十億年という時間があなたを生み出したのです。
  あなたは母なる宇宙の申し子です。
  この母なる宇宙があなたを生み出したのです。

  あなたはこの宇宙のすべての存在と強く結ばれています。
  すべての存在があなたを支えています。
  ですからあなたは決して孤独ではないのです。

5. この悠久で広大な宇宙に向けてあなたの心を開いてください。
  何も躊躇することはありません。
  すべての存在があなたを迎え、暖かく包んでくれます。

  もう孤独の中に怯えて、震えていることはないのです。
春の雨は大地を潤し、その大地は草木を芽吹かせながら
  しっかりとあなたをも支えているのですから。


人は自己を個体存在として認識した瞬間(我あり、とした瞬間)から存在感を求めており、それが孤独感や愛を産み、権力や名誉や富への野望をも生み出しいるように思います。
 その存在感を求める最も深いところに存在するのは「宇宙との合一」を求める心でないかと思います。
 何故宇宙との合一を求めるかというと、人が心の深いところで自らが個ではなく、この宇宙と一つのものであることを知っていて、その一つである姿に戻ろうとするからではないでしょうか。
 
 でも人が本来宇宙と一つのものであり、その姿にとどまりたいと思うなら、自らを個として認識する必要はなかったはずです。 そして自らを個体として認識することがなければ孤独感も愛も権力や名誉や富への野望もなく、生老病死もなく、戦争もなく、これらから興る恐怖、不安、苦悩、憂愁、惑乱、困窮もなかったはずです。
 
 しかし、現実には人は自らを個体存在と認識し、その瞬間から宇宙との合一を失い、そして苦しみながら宇宙との合一を求め始めるのです。
 これは不可思議なパラドックスです。
 確かに奇妙にも思えるパラドックスですが、私はそこに人間存在の神秘的な意味が隠されているように思います。
 もし人が宇宙存在と一体のままに留まっていたとしたら、人には喜怒哀楽もなく、宇宙の姿を探ろうと科学を発達させることもなく、芸術や宗教も生まれなかったでしょう。
 
 人は自らを個体存在として認識することによって宇宙との合一状態から離脱し、離脱することによって、宇宙を観ることが出来るようになり、またさまざまの経験をすることが可能になり、人間を巡る歴史やドラマも生まれることになったのだと思います。
 
 人は母なる宇宙の申し子であると思います。
 そして人が自らを個体存在として認識し、様々な経験をしているというのは、これまた母なる宇宙の意思である、と思うのです。
 人は母なる宇宙が自らの姿を観ようとして生み出した存在と言えるかも知れません。

 ですから私は人が味わうすべての経験、嬉しい経験も悲惨な経験も全て意味のあることだ、と思います。
 近代の生み出した地球環境の破壊とか戦争すらも、それが起こった意味があると思います。
 
 無論地球環境の破壊も戦争も悲しいことに違いはありません。
 しかし、それが現に起こっている、あるいは過去に起こってしまったということをただ嘆くのではなく、その事の中に私たちが未来に向けての方向を見出すためのヒントを見出したいものだと思うのです。

 地球環境の破壊も戦争も悠久なる宇宙が展開する歴史ドラマの中である時期に現れ、そしてやがて乗り越えていかれるはずの出来事と観るのが良いと思います。



 
 

 
  
by masaaki.nagakura | 2012-03-14 13:02 | 想うこと