液体の水の中にプラスとマイナスの電極を入れると水の中のプラスイオンはマイナスの電極に向かって移動し、マイナスのイオンはプラスの電極に向かって移動します。特に水素イオン(H3O+)とOH-イオンは(11)で述べたようにプロトン移動と言う仕方で移動しますが、そのほかのイオンはそれ自身が水の中を動いて移動します。
次はマイナスイオンが水の中を移動するイメージです。
イオンは周りの水分子をピタピタ吸い付けている状態ですので、前述のプロトン移動のように速く動くわけにはいきません。
イオンの移動速度はイオンの径が小さいほど速いと思われるかも知れませんが、実際には逆でイオンの径が小さいほど移動速度は緩やかです。これはイオンの径が小さいほど周りの水分子をひきつける力が大きく、沢山の水分子をひき付けていて、移動に抵抗が生じるからです。