山野草の夢物語 第4話 入笠湿原の野草達
8月20日は小川町山野草の会でバスツワーを組んで長野県富士見町の入笠湿原に出かけ、山野草の観覧を楽しみました。参加者は17名です。
湿原への道では私達を山百合が迎えてくれます。
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ここからは山野草たちに自己紹介をしてもらいます。
キオン「私はキオン、私たちがたくさん咲くと美しい黄色い苑が出来るので黄苑と書いて、キオンと呼ばれるの。今の私は種になる準備で少し器量が衰えたけれど子の間までにはもっと綺麗だったのよ。
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ほら、これがちょっと前の私の姿よ。(みんなの花図鑑WEBより)」
キオン

ヨツバヒヨドリ「僕はヨツバヒヨドリ。葉が2枚から5枚輪生だと言うことと、ヒヨドリが鳴き始める時期に花が咲くというので四葉ひよどりと呼ばれるらしい。」
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ヨツバヒヨドリ「ぼくは薄紫だけれど、僕の仲間には次の写真(山の花山の植物写真集2WEB)のように白いのもいる。」

ヨツバヒヨドリ「僕等の仲間はこのあたりには多くて、あちこちで次の写真(みんなの花図鑑 WEB)のように群れて咲いている。これからあなたたちのいく湿原にもたくさん咲いているよ」
ヨツバヒヨドリ
さていよいよ入笠湿原に来ました。青色に見えるのはサワギキョウの群落で苑中にエゾリンドウも混じっているようです。
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サワギキョウ「私たちはサワギキョウです。キキョウの仲間(キキョウ科)だけど、沢のような湿地に咲くのでサワギキョウと呼ばれています。花の姿は花弁がキキョウに比べて細長く、またうつむき加減に咲きます。その意味ではヒヤシンスに少し似ているかも知れません。」

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エゾリンドウ「僕たちはエゾリンドウ。リンドウの仲間(リンドウ科)だけれど蝦夷と言うのは普通のリンドウがどちらかと言えば南の暖かい方で咲くのに、僕たちが北の寒いほうに咲くのでではないかと思う。僕たちはこの湿原では同じような色のサワギキョウと入り混じって咲くこともあるので、遠くから見ると見間違えられるかもしれない。でも花の形はまったく違うので近くでみれば一目でわかってもらえる。サワキキョウは下向きに咲くけど、僕等は上向きにリンとして堂々と咲くよ。」
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次は黄色い花たちの登場です。最初に自己紹介をしてもらったキオンも黄色ですが、黄色い花達を他にも色々おります。
クサレダマ「私は人間からクサレダマと呼ばれている。初めて私の名を聞いた人には腐れ玉と受け取られることもあるけど、漢字で書けば草連玉で連玉という木の花に似ているところから来ている、下の写真が連玉。いずれにせよ草連玉(4クサレダマ)というのも人間が見かけの類似から勝手に付けた名だろう。確かに私等が群れを為して咲いておると、連玉の木の花が咲いているのに似て見えるかもしれない。
実際のところ、私等クサレダマと木のレダマは出自が全く異なる。
レダマ(連玉)は豆科の木であるが、私等はサクラソウ科に属している。
私等をイオウソウ(硫黄草)とよぶ人もおるが、これは花の色が硫黄のように鮮やかな黄色だからだと思う。どちらかと言えばそっちの方がしっくりくるかなー」
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写真は連玉の木(花の図鑑 WEBより)
レダマ(スパニッシュブルーム)

ウメバチ「あたいは梅鉢と書いてウメバチ。家紋の梅鉢に形が似ているからですって。そういえばそうかしらね!」
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「梅鉢 家紋」の画像検索結果
ヤナギラン「私はヤナギラン。葉が柳に似ていて、花が蘭のように美しいのでそう呼ばれるのよ。そう言っても蘭の仲間ではなく、アカバナ科というのに属しているの。」
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やがて湿原を抜けて山道に差し掛かります。

まず登場したのは妖艶なイメージの青い花を咲かせているこの方です。
トリカブト「あたしはトリカブト。昔使われた鳥の形をした兜に似ているからそういう名前になったと言う人もいるけど、本当のことは分からない。でもそんなことはどうでもいいわ。わたしに毒があるのは事実よ。間違って食べて死ぬ人もいるけど、それは食べるほうが悪いの、わたしのせいじゃないわ。チョッとだけ使えばお薬にもるのよ。そういう意味じゃあたしも人様のために結構お役に立っていると思うよ。ところで花がついていないときの私の見分け方、そっと教えてあげるわ。このカエデの葉を大きくしたような葉の形を見るの。ヤブレガサにも少し似ているけれど、もっと切れ込みが深い。この個性的な葉のパターンを覚えておくといいわ。でもそれで間違っても保障はしないよ。あたしの仲間にも変種があるからね。花の色だってあたしみたいに紫ばかりでなくて、白、ピンク、黄色もあるのよ。気をつけてね!」
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シシウド「わしは猪独活とかいてシシウドと呼ばれておる。独活(ウド)と言うのは食べられるが、わしが食べられるか否かはわからん。ともかくこの入笠湿原の周辺は植物採取が禁止されておるので、仲間が食べられたと言う話も聞いたことはない。人間は食べられん植物やまずい植物に犬という前置きをつけることがある。たとえば犬蓼、犬胡麻、犬ナズナなどじゃ。もしわしが食べられんものじゃったら、犬独活と呼んでも良かったじゃろう。だから食べられるのでないかと思うとるよ。」
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クルマバナ「私は車花。花が数段にわたって車のように丸くつくからだと言われている。もっとも私の場合はそれほど明確ではない。」
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ゴマナ「私達は胡麻菜。葉が胡麻に似てまた食べておいしいことから菜とつけて胡麻菜になったらしい。キク科なので花が小さな菊のようでしょ!」
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マルバダケブキ「私は丸葉岳蕗です。葉が丸くて、山岳に生えて、蕗に似ている葉を持っているからそう呼ばれるのでしょう。このあたりでは私の仲間が林の中に沢山いますよ。}
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さて山道も終わり、帰る時間も近づいてきました。
私たちは山野草達に別れを告げてゴンドラに向いました。
山野草達またあいましょう。元気でね!



by masaaki.nagakura | 2015-08-21 16:11 | 山野草の夢物語
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