「母なる宇宙に抱かれて」という前文を記す中で「人間は自然を支配する」のではなく「人間は大自然に属する」という感覚が世界平和を開く鍵である、と言う想いを強くしました。
このような感覚を世界中の人に持ってもらいたいと思っております。
そこでこのような感覚をもってもらうために古代中国の老子に登場してもらうことにしました。
老子の考え方の大きな特徴は「原点志向」と言うことです。
人間存在の原点を遡及しつづけると「人間はこの大自然に属し大自然と一体である」という感覚に辿りつきます。というか、むしろ「大自然と一体であり、大自然に抱かれているのだ」と言う感覚が先にあって、原点に遡及していったのではないかと思います。
全ての人の心の中にもこの感覚は潜在するものではないでしょうか。
老子の考えへに想いを馳せることが、私たちがこの大自然との一体感を取り戻す機縁となるでしょう。
そして、その感覚がやがては世界中に広がり、世界平和の実現につながっていくことを願いつつ、この論を展開したいと思います。