想うこと5 省エネルギーへ向けて(9)家庭と家庭以外でのエネルギー使用量
近代の人間は具体的にはどのようなところでエネルギーを使っているのでしょうか。
特に家庭にはどのくらい使い、その他にどのくらい使っているのでしょうか。
資源エネルギー庁のエネルギー白書2010によるとエネルギーの使用分野を製造、民生、運輸に別け、それぞれ43%、34%、23%程度としてます。ここで民生というのは家庭と業務(事務所など)に別れ、家庭は民生の41%程度で、家庭で使われるエネルギーの全体に対する比率は14%程度です。
 家庭以外でのエネルギー使用量は86%であり、家庭で使用されるものの約6倍となります。 このように考えると家庭ではたいしたエネルギーを使っていないように見えます。しかし実際には家庭以外で使われるエネルギーというのは大部分が家庭の生活のための手段(衣食住)、医療、供給するために費やされているのです。 
省エネルギーという問題はどうも家庭とか産業とかを切り離して考えるわけにはいかないように思います。現在の産業構造と家庭の生活のあり方が総合的に噛み合って成り立っているのが現在の姿です。それゆえ家庭での生活スタイルと産業構造のあり方を同時に双方から見直していく必要があるように思えます。
by masaaki.nagakura | 2011-02-15 22:11 | 想うこと
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